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ぬか床の乳酸菌が発酵し過ぎると、ぬか漬けが酸っぱくなります。
その時の対処法で「卵の殻をぬか床に入れる」という方法があります。
私は、ぬか漬け作りの本をいろいろチェックしましたが、卵の殻を入れる派と入れない派に意見が分かれていますね。
著者によって書いていることが違うし、ネットの情報を見ても人によって意見が言っていることが違います。
入れる派と入れない派には、それぞれの理由があるのです。
ということで、今回はそれぞれの理由と、私はどうしているかについてお話ししたいと思います。
ぬか床に卵の殻を入れるのはありか?
では、さっそく入れる派と入れない派の理由をみてみましょう
ぬか床に卵の殻を入れる派の理由
卵の殻の材料はカルシウムでできていて、そしてアルカリ性なんです。
ぬか漬けが酸っぱくなったら、卵の殻を煮沸消毒して細かく砕いてぬか床に入れます。
すると、アルカリ性の殻がぬか床の酸性を中和してくれるというわけです。
ぬか床に卵の殻を入れない派の理由
一番の理由は、卵の殻についたサルモネラ菌が原因で食中毒になるかもしれないから。
もちろん必ず食中毒になるわけではありません。
煮沸消毒をすればその可能性はかなり低くなります。
「食中毒の可能性が少しでもあればあえて卵の殻を入れるのは止めておきましょう」ということです。
私はどうしているか?
私は、卵の殻を入れない派です。
理由は、ぬか床に余計なものを入れたくないから。
卵の殻は、ぬか床にとって基本的に異物です。
ぬか漬けの味には直接は関係ないし、入れすぎてぬか床のコンディションがおかしくなるのが嫌なので、できるだけ入れたくないのです。
ぬか床に何かを入れて対処するとすれば、それは“米ぬか”だけ。
ぬか漬けが酸っぱくなったときの対処法が他にあるので、そちらを選んだ方が無難なんです。
まとめ
ぬか床に卵の殻を入れる方法は、正しいとか間違っているとか、はっきりと言い切ることはできません。
私の考えは、「もっと無難な他の対処方法があるなら食中毒のリスクを犯してまで卵の殻を入れる方法にしなくていい」と思います。
参考になれば幸いです。