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ぬか床の保存場所。大事なことは快適温度をキープすること

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

ぬか床の保存場所は温度が大事

ぬか床の保存場所を決めるときに気にすべきことは、「場所」ではなくて、「温度」です。

なぜかというと、ぬか床を保存する最適温度があるから。

それが、だいたい20度〜25度の間です。

ぬか床は、この温度の場所で保存しましょう。

しかし、話はそう単純ではありませんよね。

日本には四季があるので、その季節によって、ぬか床の保存場所を替えないといけません。

ということで、今回は、ぬか床の保存場所について、季節別の対処方法をお話しします。

その前に、なんで20度〜25度の間が良いのか説明しておきましょう。

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ぬか床の保存場所

ぬか床の保存場所の適温は20度〜25度。

温度が20度以下は、乳酸菌の活動が鈍くなり、野菜がぬか漬けになるまでの時間が長くなるからダメなのです。

温度が25度以上だとしでも、30度くらいまでならぬか漬けは作れます。

ただし、乳酸菌の活動が活発になるので、かき混ぜる回数が1日1回ではなく、2回した方がよくなってきます。

ぬか床にかける手間と時間が少し増えるので、ちょっと面倒に感じます。

30度を超えると、さらに乳酸菌の活動が盛んになり、それはぬか床にとっては過剰発酵です。

そんなぬか床だと、ぬか漬けが美味しいとは言えないレベルまで酸っぱくなります。

それに、温度が高くなればなるほど、雑菌が繁殖しやすくなります。

塩分で雑菌を抑えているとはいえ、カビが出るリスクを上げてしまうのです。

ぬか床の保存場所は季節によって変える必要がある

容器に移した祇園ばんやのぬかの花を平らにする

季節で気温が違うので、春、夏、秋、冬で保存場所と方法が変わります。

詳しく説明していきます。

春と秋の保存場所はどこでもOK

ぬか漬け作りが一番楽なのは春と秋。もっと正確に言うと、「春から夏の始めにかけて」と「夏の終わりから秋にかけて」

住んでる地域にもよりますが、この時期の気温がぬか床にとって理想的な20度〜25度の間になります。

冷房も暖房もいらないこの季節はぬか床をどこに置いてもOK。

私は、キッチンのテーブルの上に置いたり、リビングの端っこのほうに保存しています。

夏のぬか床は涼しい場所で保存

夏、冷房を使わなければ、部屋の温度は余裕で30度を超えますよね。

なので、夏はぬか床を冷房している部屋に移動させます。

寝る時も冷房している寝室にぬか床を移動させています。

夏、外出する時はぬか床を冷蔵庫へ

ぬか床を冷蔵庫で保管する

夏、外出する時は冷房を止めますよね。留守中の家の中の温度は30度を超えています。

「ぬか床のために!」と言って、冷房をつけたままにするのは、さすがに勿体ない。

こういう時は、一時的にぬか床を冷蔵庫に入れてください。

そして、帰宅したら、冷房の効いた部屋に戻します。

その前に、常温の部屋にしばらく置いて、ぬか床の温度を上げてから冷房の部屋に移しても良いでしょう。

冬のぬか床の保存管理が一番面倒くさい

冬にぬか床を暖房していない部屋に置くのは、冷蔵庫に入れているのとほぼ同じ状態です。

温度が低いと乳酸菌の活動が鈍くなります。

ということで、冬のぬか床の保存場所は、暖房の効いた部屋です。

ぬか床の温度を上げて乳酸菌を活性化させます。

しかし、このやり方はベストではありません。

というのは、外出する時や寝る時は暖房を止めますよね。

すると、あっという間にぬか床は冷たくなります。

その冷たさは、指先がキーンとなって、まともにかき混ぜられないほどに…

そんなぬか床を数時間、暖房のある部屋に置いても、ぬか床の中のほうの温度はあまり上がりません。

かと言って、ぬか床の為に24時間暖房をし続けるわけにはいきませんよね。

このことを踏まえて、私がやっていることを紹介しましょう。

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コタツを活用

冷たいぬか床を温める時は、まずコタツに入れます。すると早く温度が上がります。

臭いが気になるときは、ぬか床をスーパーの袋などで包んでください。

コタツに入れたとき、先にぬか床の外側の温度が上がるので、余裕があれば途中でかき混ぜてやると、ぬか床を全体的に温めることができます。

ただし、そのまま放置しておくと、あっという間にぬか床の温度が30度を超えるので、ある程度温まったらコタツから出して暖房の効いた部屋に保存します。

ここまですれば、なんとか冬を乗り越えることができます。

しかし、ここまでするのは、まあまあ面倒ですよね。

そんな方には別の対処方法を教えましょう。

ぬか床を冷凍保存する

冬のぬか床管理が面倒なら冷凍保存します。

ぬか床を冷凍保存すれば、その間はお手入れ不要です。

春になったら解凍して、ぬか漬け作りを再開させます。

こうやって、冬の間はぬか漬け作りをお休みする手もあるのです。

最後に

ぬか床の温度管理でとても気を使うのは冬です。初心者の方が初めての冬を迎えたとき、たぶん「これは大変だぞ」と思うはず。

さすがの私も「ぬか漬け作り休もうかな…」という思いがよぎったくらいですから。

そう思ったら無理をせず、ぬか床を冷凍保存すれば良いでしょう。

「大変だ」と思いながらぬか漬け作りをしても楽しくないし、ぬか漬けを美味しくいただくことはできません。

それでも、冬もぬか漬け作りをするなら、ここでお話ししたことを参考にしていただければと思います。

【参考記事】ぬか床の冷凍保存のやり方。お手入れ不要で数か月完全放置

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ぬか床のトラブル
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