昔は、ぬか漬けと言えば、米ぬかを使って自宅でゼロからぬか床を作るのが普通でした。
どこの家庭にも自家製ぬか床があり、それでぬか漬けを作ったものです。
子供のころ、私の実家にもぬか床がありましたからね。
でも、今はネットショッピングが当たり前になって、熟成ぬか床がかんたんに買えて、初心者でもすぐに、そして手軽にぬか漬けを食べられます。
そして、ネットを検索するといろんな会社が熟成ぬか床をだしているのが分かります。
それは嬉しいんですけど、それだけ選択肢が多くて、「どれを買えばいいのか」よく分からないですよね。
家電ならパソコンの前で性能を見比べればなんとかなるんでしょうが、ぬか床の場合はそういうわけにはいかないです。
ということで、今回は私がネットで買えるぬか床を実際に手に入れて、それぞれのぬか床でぬか漬けを作って食べてみることにチャレンジ。
そして、生意気にも私の独断でぬか床のおすすめランキングを作ってみました。
私が思う、熟成ぬか床を選ぶときのポイントは3つ。
・手軽さ(ぬか漬けを食べるまでの作業が面倒じゃないか)
・味
・お手入れ(普段のお手入れ面倒じゃないか)
この3つについて
◎、○、△の評価をつけさせていただきました。
ちなみに、この評価の内容は、
◎は高評価
○は普通(合格点)
△はちょっとイマイチ
としますが、ざっくりとした目安として見てください。
味についてですが、すべてのぬか床に言えることですが、当たり前ですが美味しいです。
ですので、味の評価は、完全に私の好みですので、そのつもりで見てくださいね。
ぬか漬けのおすすめランキングを発表
では、ランキングが低い方から発表します。
9位:東海漬物のぬか床
手軽さ ◎
味 △
お手入れ ○
手軽さ
ぬか床が入っているパッケージにチャックがあり、これ自体がぬか床の容器になります。
熟成済みなので、すぐにぬか床を作れます。
味
ぬか漬けの味はとってもシンプル。
でも、シンプル過ぎて、このぬか床ならではの特徴が感じられませんでした。
残念ながら私好みの味ではなかったですね。
お手入れ
ぬか床の保存は冷蔵庫でOK。
東海漬物はきゅうりのキューちゃんを作っている会社です。
キューちゃんは大好きなんですけど、ぬか床は私の好みではなかったです。
8位:つけもと熟成ぬか床
手軽さ ◎
味 ○
お手入れ ○
手軽さ
ぬか床が入っているパッケージにチャックがあり、このパッケージがぬか床の容器になります。
なので、届いたらこれに野菜を入れてすぐにぬか漬けを作ることができます。
味
最初は少し塩味が強めで、原材料の素材で野菜に味付けをしているような味。
酸味はありません。
私の好みで言うと好きでも嫌いでもなく、いたって普通です。
お手入れ
冷蔵庫で保管できます。
なのでかき混ぜは1週間に1~2回でOK。
7位:中村食品 河村さんちの鉄粉ぬか床
手軽さ △
味 ○
お手入れ △
手軽さ
粉状のぬか床が届くので、それに水を加えてぬか床にします。
ぬか床の入れ物も自分で用意しないといけません。
ということで、評価は△とさせていただきました。
味
最初は塩味が強くて、何回かぬか漬けを漬けているうちに味がなじんできます。
原材料は、食塩(天塩の天日塩)、鉄粉、食用卵殻粉、、北海道産コンブ、からし粉、乾燥しいたけ荒粉末、唐辛子。
ぬか漬けの味の特徴は、ぬか床の酸味や塩分で味がついているというより、この原材料で味がつけしているという感じ。
味はマイルドで、コンブの旨味が効いてるんじゃないかと思います。
お手入れ
自家製のぬか床と同じで、毎日、かき混ぜる必要があります。
Amazonでの評価の数が多くて評価も高く、多くの方に支持されてます。
河村さんちのぬか床の最大の特徴が、“ぬか”に鉄粉が入っていること。
鉄粉が入っていることで、ぬか漬けを食べるだけで勝手に鉄分を取ることができます。
鉄分が不足しがちな女性にはよいのかも。
ちなみに鉄分の味はしません。
6位:樽の味のぬか床
手軽さ ○
味 ○
お手入れ ○
手軽さ
ぬか床と容器がセットになっています。
ぬか床を容器に移してすぐにぬか漬けを作ることができます。
味
1回目から美味しいぬか漬けが食べられます。
ぬか漬けの味は酸味がほんとどなく、ぬか床の原材料でぬか漬けを美味しくしている感じです。
お手入れ
冷蔵庫に入れればかき混ぜは1週間に1回程度でOK.。
私のぬか漬けデビューのきっかけは、このぬか床なんです。
「家でぬか漬けを作ってみようかな」と思って試しに買ったのでこのぬか床。
その時に漬けたきゅうりのぬか漬けがすごく美味しくて、そこから私のぬか漬けライフがスタート。
難点をあげるとすれば、セットでついてくる容器が小さいこと(容器の高さが低い、つまり浅い)
かき混ぜると“ぬか”が外にはみ出しそうになるので、気を使いならがかき混ぜることに。
なので、私は、深さのある容器に買い替えました。
5位:こうじや里村の冷蔵庫で育てる熟成ぬか床
手軽さ ◎
味 ◎
お手入れ ○
手軽さ
ぬか床が入っているパッケージにチャックがあり、このパッケージがぬか床の容器になります。
なので、届いたらこれに野菜を入れてすぐにぬか漬けを作ることができます。
味
酸味がすごく強く、いかにも「ぬか漬け」って味です。
でも、人によっては「酸っぱい」と感じるかも。
私は、この酸味のあるぬか漬けは好きですね。
お手入れ
ぬか床の保存は冷蔵庫でOK。
基本のお手入れは1週間に1回かき混ぜるだけでOK。
他のぬか床に無い特徴は、無料のメールサポートのサービスがあること。
ガイドブックにあるメールアドレスあてに問い合わせできます。
右も左も分からない初心者にはありがたいサービスです。
4位:ブルックスかんたんぬか美人
手軽さ ◎
味 ○
お手入れ ◎×2
手軽さ
超手軽です。
味
漬け物っぽさがなく、あっさりしているけど、野菜にぬかの旨味がしっかり染み込んで美味しいです。
私は好きな味ですね。
お手入れ
お手入れは一切不要。完全にゼロ。
ぬか美人は、乾燥した“ぬか”です。
特徴は1回使い切りであること。
ジップロックまたはビニール袋に
・ぬか25g
・水30ml
・ひと口サイズに切った野菜
を入れて混ぜるだけ。
そして90分後にはぬか漬けが完成。
1回使い切りなので、その時のぬかは捨てます。
つまり完全にお手入れ不要。
ということで、お手入れの評価は唯一の◎×2としました。
3位:無印良品のぬか床
手軽さ ◎
味 ◎
お手入れ ○
手軽さ
ぬか床が入っているパッケージにチャックがあり、このパッケージがぬか床の容器になります。
熟成済みなので、すぐにぬか漬けを作ることができます。
味
1回目から美味しくいただけます。
酸味が強いのが特徴なんですけど、この味を「酸っぱい」と感じる人がいるかも。
私は、この酸味のあるぬか漬けが大好きなんです。
お手入れ
ぬか床の保存は冷蔵庫でOK。
基本のお手入れは1週間に1回かき混ぜるだけです。
2018年に無印良品から発売されて、ネットでも店舗でも手に入りにくい時期があったみたいです。
実は、無印良品のぬか床は、「みたけ」の発酵ぬか床のOEM商品。
元々「みたけ」の発酵ぬか床があって、それを無印良品のブランドとして販売しています。
無印良品のパッケージの裏を見ると製造者は「みたけ食品工業(株)」となっています。
なので、中身は同じなんです。
2位:伊勢惣のぬか床(樽詰め)
手軽さ ○
味 ◎
お手入れ ○
手軽さ
パッケージに入ったぬか床をプラスチック製の樽に入れて、すぐにぬか漬けを作ることができます。
味
この例えで伝わるかどうか分からないけど「田舎のおばあちゃん家の食卓に出てくる漬け物のような味」
懐かしい味がします。
酸味や塩味は強くなく、かといって原材料の素材で味付けをしたような味でもなく、明らかに他のぬか床で漬けたぬか漬けとは味が違います。
素朴な味とでもいいましょうか・・・
最初は、あまり美味しいと感じなかったのに、いつの間にかこのぬか床で作るぬか漬けの味が大好きになっていました。
お手入れ
樽が大きいので冷蔵庫に入らない人がいるかも。
常温で保管するなら1日回はかき混ぜた方が良いでしょう。
最初の私の評価は低かったのですが、日を追うごとにグイグイと順位を上がり2位まで登り詰めてしまいました。
でも、樽が大き過ぎるのが難点かも(笑)
「大き過ぎのはちょっと・・」という人は、伊勢惣のコンパクトタイプのぬか床もあるのでそちらをおすすめします。
1位:祇園ばんやのぬかの花
手軽さ ○
味 ◎
お手入れ ○
手軽さ
「ぬか床だけ」または「ぬか床と容器のセットの組み合わせ」のどちらかを選べます。
熟成済みのぬか床を容器に移してすぐにぬか漬けを作ることができます。
味
ぬか床の味は、フルーティーな味。
ぬか床自体が美味しくて、味の素人の私でも、すごく手間とこだわりが詰まっているの分かります。
今回紹介するぬか床の中では一番「美味しい」と思いました。
お手入れ
冷蔵庫に入れて保管するなら1週間に1回かき混ぜるだけでOK。
京都祇園にある料理屋の調理長が考えたこだわりのぬか床。
そのこだわりは「子供でも安心して口にできる」ぬか床。
14種類の材料を使ったぬか床は、無農薬・無添加。
しかも、それらの材料がきちんと調和して絶妙なぬか床の味を生み出しています。
ぬか床自体がご飯のおかずになるくらい。
市販のぬか床は、1回目に作ったぬか漬けは塩味が強かったりするのですが、このぬか床は違いました。
1回目からすごく美味しい。
価格は他のぬか床の比べて少し高めですが、ぬか漬けの味を体感して納得。
個人的には「一番美味しい」と感じたぬか床です。
ぬか床のおすすめランキングの補足
補足があるのでいくつか紹介します。
ご確認ください。
ぬか漬けの味について
味を文章で伝えるのは、なかなか難しいですね。
補足をしておくと、それぞれのぬか漬けの味は違います。
目隠しをして、「効きぬか漬け」みたいなことをしてもその違いが分かるくらい、味には個性があります。
強いて言うなら、「無印のぬか床」と「こうじや里村の冷蔵庫で育てる熟成ぬか床」は、ぬか漬けの味はほぼ同じで見分けがつきにくいです。
フォローをしておくとどのぬか漬けの美味しいので、あとは好みの問題だと思います。
足しぬかの“ぬか”は指定されたものを使うこと
足しぬかは、それぞれのぬか床屋が指定する“ぬか”を使いましょう。
つまり、同じそのぬか床屋が売っている足しぬか用の“ぬか”です。
なぜなら、違う“ぬか”で足しぬかをすると、違う原材料が混ぜってしまい、元々のぬか漬けの味が変わってしまうから。
奇跡が起こらないかぎり、それでぬか漬けが美味しくなることはないでしょう。
まとめ
もし、私が友人からおすすめを聞かれたら
①祇園ばんやのぬかの花
②伊勢惣のぬか床(樽詰め)
③無印良品のぬか床
と答えるでしょう。
これは完全に私の好みです(笑)
ちなみに、「お手入れの手間を完全にゼロにしたい」という人には、ブルックスのかんたんぬか美人をオススメします。
もし、「どれにしようか分からない!」なら、これを参考にしてみてください。