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ぬか床を冷蔵庫で管理したいけど大丈夫なのか?
ぬか床の管理は、冷蔵庫と常温のどっちがよいのか?
それぞれにメリットとデメリットがあります。
今回は、ぬか床の管理について、冷蔵庫と常温を比べてみました。
ぬか床の冷蔵庫と常温の管理を比較
さっそく、それぞれのメリット&デメリットを説明しましょう。
ぬか床を冷蔵庫で管理するメリット
・かき混ぜる回数が減る
・冷えたぬか漬けが食べられる
・カビができにくい
詳しく説明します。
かき混ぜる回数が減る
常温だと1日1回はかき混ぜる必要があります。でも、冷蔵庫に入れると乳酸菌の活動が鈍くなるので、数日に1回かき混ぜるだけでOK。つまり、お手入れが楽になります。
冷えたぬか漬けが食べられる
ぬか漬けは冷えていたほうが美味しく食べられます。常温のぬか漬けと比べると、たぶん味は同じなんです。でも、冷えてるほうが美味しく感じます。
カビができにくい
カビは高温多湿なところ好きです。冷蔵庫に入れるとぬか床の温度が下がって、腐敗をおさえてカビが生えにくくなります。
3つメリットをあげましたが、最大のメリットはかき混ぜる回数が減ること。
つまり、ぬか床を冷蔵庫に入れておくとぬか床が楽になるんです。
ぬか床を冷蔵庫で管理するデメリット
・野菜がぬか漬けになるまでの時間が長くなる
・ぬか床をかき混ぜるとき手が超冷たい
詳しく説明します。
野菜がぬか漬けになるまでの時間が長くなる
冷蔵庫に入れると乳酸菌の活動が鈍くなるので、野菜がぬか漬けになるまで時間がかかるのです。常温に比べて2~3倍長くなります。
ぬか床をかき混ぜるとき手が超冷たい
冷えたぬか床に手を突っ込むととんでもなく冷たいです。指先がキーンってなります(笑) これは、人によってはかなり辛いと思います。
ぬか漬けを毎日食べたい人にとって、ぬか漬けの漬け時間が長くなるのはデメリットです。
長くなる=ぬか漬けを食べるペースが2〜3日に1回くらいに減るからです。
ぬか床を常温で管理するメリット
・野菜が早くぬか漬けになる
・ぬか床が育つ&ぬか漬けが美味しくなる
詳しく説明します。
野菜が早くぬか漬けになる
乳酸菌の活動が活発なので、冷蔵庫に保管しているぬか床に比べて2~3倍早く野菜がぬか漬けになります。毎日、ぬか漬けを食べたいなら常温で保管することをおすすめします。
ぬか床が育つ&ぬか漬けが美味しくなる
ぬか漬けの美味しさのベースは乳酸菌です。ぬか床を常温で管理すると、常に乳酸菌が活動しているのでぬか床が育ち、結果、ぬか漬けが美味しくなります。
逆に、ぬか床を冷蔵庫でずっと保管していると乳酸菌の活動が弱くなり、野菜が発酵しにくくなり、結果、ぬか漬けが不味くなります。
ぬか床を常温で管理するデメリット
・毎日かき混ぜる必要がある
詳しく説明します。
毎日かき混ぜる必要あり
とにかく1日1回はかき混ぜる必要があります。
つまり、お手入れが面倒ってことです。
これをサボってしまうと・・・
✓すぐに酸膜酵母ができる
✓ぬか床が臭くなる
✓すぐに水っぽくなる
✓最悪のケースだとカビが生える
こういうことになります。
これを「面倒」と思うか、「ぬか床の育てがいがある」&「美味しいぬか漬けのためなら当たり前」と思うか、それは人ぞれぞれですね。
ぬか床の冷蔵庫保存の注意点
ここからは、ぬか床を冷蔵庫で管理するときに気をつけることをいくつか説明します。
冷蔵庫で管理するなら熟成したぬか床ですること
作りたてホヤホヤで乳酸菌が少ないぬか床を冷蔵庫に入れるとぬか床が育ちません。
その結果、そのぬか床で作るぬか漬けはいつまで経っても美味しくないまま。
ですので、作りたてで熟成してないぬか床は、冷蔵庫に入れないほうがよいです。
たまには常温の部屋に出してあげること
ぬか床をずっと冷蔵庫に入れておくことはオススメしません。
なぜなら、乳酸菌の活動が弱い状態がずっと続くことになり、野菜がちゃんと発酵しなくなるから。
ですので、美味しいぬか漬けを食べ続けるなら、週に1~2回は常温の部屋に出して、しっかりかき混ぜてください。
容器は冷蔵庫に入りやすいものをチョイス
タッパーのような形がベスト。
瓶(かめ)だと縦長なので、たぶん冷蔵庫に入りません・・・
冬は常温の部屋でよい
冬は、気温が低いのでわざわざ冷蔵庫に入れる必要なし。
むしろ、乳酸菌の活動をうながすために温かい部屋に移したほうが良いくらいです。
まとめ
ぬか床をどちらで保管するにせよ、それぞれにメリット・デメリットがあるので、「こっちが良い」とは言い切れません。
それを踏まえてざっくりまとめると
・ぬか漬けの美味しさにこだわるなら常温保管
・お手入れの手間を減らして楽をしたいなら冷蔵庫保管
といったところでしょうか。
参考になれば幸いです。